創業者の想い
農業青年から養鶏家へ
私は宮崎県の農家の息子として生まれました。
将来の志を決めたのも早く、高校生の時には養鶏の道へ進むことを決心。
19歳〜21歳まで渡米し養鶏の基礎を学びました。昭和48年、25歳の時に養鶏業の経営を始め、立地場所の選定や整地・開拓、鶏舎づくりなど全てに携わりました。
その当時から畜産業では、農薬や抗生剤の使用が普通であり、その危険性を指摘する声はどこからも上がるものではありませんでした。
盲目的な農薬使用への疑問
当初は、国や組合などが定める安全基準や指導に従い、農薬・消毒を使用しながら飼育していましたが、次第にそれに対し疑問を抱くようになりました。というのも、鶏が病気にかかりにくくするために農薬を使用するわけですが、農薬の効果が薄くなり鶏が病気がちになると、さらに強い農薬の使用を勧められ、以降このサイクルが繰り返されるばかりだったのです。
そんな時、「人間の健康に食物が大きく作用する」という話を聞き、「食品づくりの根本に携わる私たち農家がまず、食物の安全性を何よりも考えなければ、将来を担う子どもたちの未来はない」と、それまでの農薬や抗生剤などの化学物質に頼った農業に対する考えが一変、目が覚める思いでした。
そこで、自らの強い意志により、農薬などに頼らない飼育法に切り替える決断を行いました。
無農薬飼育の開拓者、苦難の歩み
当時は、農薬がなければ農産物は育たないと考えられており、無農薬飼育に関しては指導者もいなければ、農法の確立もされていない不透明なものでした。そのため、周りからは変わり者扱いされたり、非難の声が浴びせられるなど、四面楚歌の状態でした。
それでも、“必ず良いものが作れる”と信じ、愚直なまでに己の意志を貫き通してきました。
「卵の76%は水分!だからこそ、水が良くなければいけない!」 と鶏の飲み水にこだわり、恵まれた霧島の自然を最大限に活かし、地下150mから汲み上げた美味しい地下水を与えています。
また、餌には乳酸菌などの有効微生物群を含めるなど、鶏の健康管理に最大限の注意を払いながら飼育を行い続けました。
どこよりも美味しく健康な鶏
そして、その信念は見事に的中。農薬を断ったことで、鶏が病気に侵されやすくなるのかと思いきや、驚くほど健康になり、それは肉質や血液の状態、卵の質など、あらゆる面で圧倒的な違いとなって表れました。
康卵の里は山に囲まれた場所に位置していますが、そもそもこの周辺の山々は、農薬など一切使用していないにも関わらず、いつまでも美しい姿を保ち続け、綺麗な水や空気を作り出してくれています。良い状態を保つには、自然の摂理に逆らわずに上手く取り入れ、共存していくことの重要さを物語る良い例ではないでしょうか。
命を繋ぐ仕事、東康夫養鶏場の信念
今、世の中には「安心・安全」を謳った商品が数多く出ていますが、それらは、消費者が食中毒をおこさないよう殺菌・消毒を心がけることが基準となっているものも少なくありません。
私たちの考える安全とは、薬品などにたよることなく飼育し、「本当に体に取り入れても安全だ」と、自信を持って言える商品を作ることです。
農家は人々が生きていく上で欠かせない作物を作り、命を繫ぐ大事な仕事であり、それだけに責任も重大です。だからこそ、大きな使命感を持って従事しなければなりません。
そんな思いを胸に作られた私たちの卵は、安全性と美味しさに絶対の自信を持ってお勧めできる商品です。
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